金勝アルプス

2008年03月02日


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滋賀県栗東市荒張
兵庫県にある偽アルプスは大体巡ってしまったので足を伸ばして滋賀県にある金勝アルプスに行く。
ネットで調べる限りでは低山ながら奇岩、奇景が多く、楽して楽しめそうな感じの山である、期待通りだろうか?
Road Map :阪神高速、名神高速を乗り継いで新しく出来た草津田上ICを下りると20分ほどで上桐生に着く。
Route Map:上桐生より落ヶ滝〜鶏冠山〜天狗岩〜竜王山を時計廻りに周回する。
標高差:約430m
雑感
 いやー本当に楽しませてくれる山だった。今回は一般ルートの国見岩、狛坂磨崖仏側の登山道へは行かなかったが、水晶谷コースの方が林道歩きがほとんど無く正解だったのかなーと思う。
次回、来るときがあれば狛坂磨崖仏側を通ってみたい。
上桐生 落ヶ滝 分岐 鶏冠山 分岐 天狗岩 白石峰 竜王山 白石峰 耳岩分岐 林道 上桐生
8時50分 9時15分 9時40分 9時54分 10時12分 10時42分 11時33分 11時42分 12時04分 12時13分 13時25分 13時33分
コースタイム:4時間44分(休息時間12分、林道歩き8分含む)
その他の山』   奇岩、奇景の連続で楽しい山歩きが出来た。
上桐生駐車場〜落ヶ滝:26分
鶏冠山〜天狗岩:48分
落ヶ滝〜鶏冠山:39分
天狗岩〜白石峰:51分(昼食時間含む)
こんぜアルプス
近畿の偽アルプス
兵庫を主体に近畿の偽アルプスを歩いてみたがアルプス感のある山は少なくがかりすることが多い。
・和気アルプス:低山ながらアルプス感はたっぷりで岩山歩きは充分高度感を楽しめる。
・播磨アルプス:瀬戸内の小島を望む展望の良さはピカイチ。楽しい縦走が出来る。
・須磨アルプス:景観はすごいが、距離が短くほんの少しの区間だけ。
・多紀アルプス:アルプス感は一部の尾根にあるのみ。
・加美アルプス:どこがアルプス?で終わってしまう、期待しないで行くべし。
・小野アルプス:アルプス感があるのは紅山への岩峰のみ。大半が藪山。

・新龍アルプス:歴史と史跡を訪ねながらの山歩きは知的な人(?)向き。展望も各所から得られる。
白石峰〜竜王山:09分
竜王山〜耳岩分岐:31分
耳岩分岐〜上桐生:1時間20分
駐車場を8時50分に出発。林道から雰囲気の良い沢道に入っていく。何度も沢を渡る面白い道が続く。
登山口である上桐生の駐車場は有料と聞いていたので手前に空きスペースがないか探しならが車を走らせたが、都合の良いスペースが無く駐車場に着いてしまった。 ところが駐車料金の徴収は4月〜11月までで3月はまだ無料だった。 駐車場は広く、左に見えている綺麗なバイオトイレがある。
途中で林道を横断して、再び沢道に入る。
林道にあった散策地図は首を傾げる程に難解な地図であった。
歩き始めて51分で鶏冠山、落ヶ滝分岐に着く。 ためらわず
”落ヶ滝”に向かうが滝見物後はここまで引返す必要があった。
落差18mの ”落ヶ滝”は独特の景観であり、昨日の雨で水は少し流れて
いた。 滝の上、左側には右写真の岩が落ちそうな感じで半分覗いている。
これが滝の左上に鎮座している落ちそうな岩。
この後、これに似た岩を沢山見ることになる。
登山口からは一環して沢を歩いており、この沢道が中々雰囲気が良い。廻りにはウンコ蝿の様にツアーハイカーがウロウロしている。
51分で稜線に出る。 ここまでは沢道だった。 ここから鶏冠山に
向かうが、ツアーハイカーは鶏冠山はコースに入っていないらしく
再び静かな山歩きとなった。
分岐からしばらくは急登であったが、その後は展望の良い尾根歩き
となり、1時間05分で展望のほとんど無い ”鶏冠山”に着く。
ここでお茶休憩を5分程取る。
尾根道から見た ”近江富士”と ”栗東トレセン”。
道間違いから鶏冠山に登ってしまったババァー二人が我々に着いて
行くと勝手に言い出した。 よく喋りうるさいので途中で突き放す。
鶏冠山を下り、分岐から天狗岩に向かって行くと奇岩が現れ出す。
ハイカーが岩の上で休憩している所を通ってきたが、奇岩が多く
展望も良かった。
黄砂の為か見通しは良くないが、琵琶湖の向こうに比叡山、比良山が
見えている。 それよりも手前の岩峰が圧巻である。
今日のハイライトである天狗岩が見えてきた。
こちらからだと逆光となり綺麗には見えない。
途中に面白そうな奇岩があったので、上に登って遊んでみる。
見えているハイカーは全てバッジを付けたツアー組だった。
”天狗岩”の上にハイカーが上がっているのが見えた。
どこから登ったのだろう。 あそこに立ってみたい。
”天狗岩”に近付いてきた。 ツアーで来た俄かハイカーのマナーの悪いのは歩くのが遅い
くせに道を譲らないことだ。 常識あるハイカーならば後ろに付かれたら直ぐに道を譲って
くれるものであるが、こいつらは道を譲る常識のある奴はほとんどいない。
急斜面のザレ場で梃子摺るおば様達。
栗東市の注意書きとは別にツアー客用の注意書きがあり、危ないので天狗岩の上には行かない様に書いてあった。
錆びた鉄橋の手前に展望の良い岩がありツアーハイカーはそこまで
となっていた。 橋を渡った先は狭いザレ場となる。
正面に聳えているのが ”天狗岩”であるが、天狗岩のてっぺんには
クライマーでないと登れない。 皆は向こう側のテラス岩で展望を楽し
むことになる。 マーキングが無いので様々なところからアタックして
いっている。
どっちが裏側か知らないが ”天狗岩”の裏側に回り込んでみる。
”天狗岩”だけでなく周辺には奇岩が点在し、景観もすこぶる良い。
気取った親父は近郊の人で何度もここに来ているらしい。
でも話しした感じでは余り金勝アルプスに詳しく無い様だった。
テラスの岩に登り手を振る今日の相方。
花粉症の為にマスクをした異様な格好。
テラス岩に登るには狭いゲートがあり、
メタボおばちゃんは通れないかも。
ハイカーには登れない天狗岩のてっぺんに ”山下”と彫った落書き
が見えた。 数字は”1954”に見えるが判読は出来ない。
1954年としたら54年前の落書き?
雑踏の ”天狗岩”から白石峰に歩き出して、”天狗岩”を振り返り見る。
赤丸をズームで撮ると登ろうとする者、下りてくる者、張り付いて動けない者で相変わらずテンヤワンヤ状態
になっていた。
こんな奇岩の間を通り抜ける。
雑木林の尾根道を ”白石峰”に向かう。
展望の良い穏やかな道で雰囲気は良かった。
これを見て ”耳岩”を通り過ぎてしまったことに気付く。
後で判ったことであるが、昼飯を食った所が ”耳岩”だった。
途中の展望の良い岩上でお昼にして、2時間44分で ”白石峰”に着く。峰と言ってもピークは無く峠的な分岐になっているだけ。
白石峰から竜王山に向かっていると、山影は結構な積雪となっていた。斜度も緩く凍っていないので難なく通過することが出来た。
2時間53分にて ”竜王山”に着く。 展望の無いのは判っていたが
金勝アルプスの最高峰なので来てみただけ。 写真を撮って直ぐに下り
る。 後姿は若いお嬢さんなのに前から見るとばりばりのおばちゃんが
多いのには困ったものだ。
二人で ”耳岩”らしい岩を探すが見付からない。 廻りのハイカーに
聞いてみるが誰も知らないし気にもしていない。 こじ付けでこれかなー
と思う岩がこれ。 一寸で良いから書いておいてくれよ。
ガイドブックには無いが途中で見掛けた下山道を
降りたくて白石峰から耳岩まで引返す。
”耳岩”からの下り道は今回最大の難所(?)
であるザレ場で始まる。
付近には落ちそうな岩が多く、このルートに来てみて
良かったと思える様になる。
芦屋のロックガーデンに迷い込んだ様な奇岩が続き、こちら側は
ツアー者のルートになっていないので落ち着いた歩きが出来た。
あちこちの岩に登って遊びながらの下山なので時間ばかりが
経ってしまう。 本当、押したら落ちてしまいそうな岩だ。
”天狗岩”の西側下を横断する様に下山しているので、終始 ”天狗岩”の展望が楽しめるがここからは御本体は見えていない。
右も左も岩峰の展望が続くルートで奇岩探しが面白い。
ここに登ってきたハイカーに道を聞くと途中から尾根道と沢道の分岐があり、沢道は危ないと注意してくれた。 ならば危ない方の沢道に行くしかないと
一人思った。
ハイカーの忠告通り沢道は荒廃しており沢歩きも滑り易くて危険が
一杯だった。 だが、これが楽しくて禄に道がない沢を下っていく。
踏み跡はしっかりしているのだが、沢を外れるとシダが濃く、
大嫌いな藪扱き気味になってしまう。
キャンプ場を抜けて林道に出たところに名所の ”オランダ堰堤”が
あった。 表示が無ければ通り過ぎてしまうだろう。
何やら書いてある。 クリックで拡大します。
団体ハイカーに遭遇
静かな沢歩きを楽しんでいたのに忙しなくハイカーが続々と登ってくる。名鉄主催のハイキングツアーが大型バス5台で来たらしい。昨日は雨で今日はハイカーが多いだろうと思っていたが、200名以上のハイカーが大挙して押し寄せるとは想像出来なかった。この後、色々と迷惑を掛けられる。
最高峰は竜王山 605m
落ヶ滝 落差18m